「雨漏りしている家、売ることはできるのかな…?」
「何に注意して売ればいいのかな…?」
「修繕してから売った方がいいの?」
次々と浮かぶ不安に、心がざわついてしまうのも無理はありません。

そんな悩みを解決します!
実は、雨漏りがある家でも、きちんとした方法を知っていれば売却は可能です。
この記事では、雨漏りの家をどう売れば損をしないのか、修繕するべきかを、費用や法律の観点も交えてわかりやすく解説します。
この記事を読めば、ただ焦って修理してから売る……といった選択ではなく、「今の家の状態に最適な売却方法」が見つかります。
- 雨漏りした家を売却するときの注意点・リスク
- 雨漏りした家の売却方法4選
- おススメの買取業者
大切な住まいを手放すからこそ、納得した形で売りたい。
そんなあなたの想いに寄り添い、後悔のない売却を実現するためのヒントがここにあります。
どうかこの記事が、あなたの大きな一歩となりますように。心から願っています。
雨漏りした家を売却するときの注意点





雨漏りがあった家でも売れるの?



売却できるので安心してください。
大事なのは「隠さずに、正直に伝える」ことです。
雨漏りした家を売るときには、雨漏りがあったことを正直に伝えましょう。
伝えずに売却してしまうと、契約解除や損害賠償等の大きなトラブルにつながることがあります。
次から、雨漏りした家を売るときのポイントについて一つずつ解説します。
- 売主には告知義務がある
- 雨漏りの二次被害も告知義務がある
- 告知義務違反で契約不適合責任を問われるリスクがある
- ホームインスペクションを実施する
売主には告知義務がある
法律(宅地建物取引業法)では、不動産の売買の際、売主が買主に対して物件の状況や欠陥・瑕疵(かし)を正確に告知する義務を定めています。
これを「告知義務」と言います。
告知義務の対象となっている具体例は次の通りです。
- 物理的瑕疵:雨漏り、排水管の故障、ひび割れ、地盤沈下等
- 環境的瑕疵:日照障害、墓地が近い、ごみ焼却場が近い、隣人トラブル等
- 法律的瑕疵:建築制限がある、接道義務を満たしていない、建蔽率超過等
- 心理的瑕疵:火災、孤独死、変死等
このように、雨漏りは告知義務の対象となっているので、必ず買主に伝えなければなりません。



雨漏りを修繕済みの場合も告知が必要なの?



トラブルを避けるため、告知するのが無難です。
公益財団法人不動産流通推進センターのHPによると、修繕済みの過去の雨漏りについては、告知する必要がないとの回答もあります。
しかし、個別の事情によって結論は変わる可能性は十分にあります。
また、買主から修繕や損害賠償を求められて、その対応に追われるトラブルを回避するためにも、過去の雨漏りも告知しておくのが望ましいです。
雨漏りの二次被害も告知義務がある
雨漏りによって起きたカビや木材の腐食等の二次被害も、買主に伝える必要があります。
たとえば押入れの裏や天井裏など、普段見えにくい部分にカビがある場合もあります。
雨漏りによって湿気がこもり、そこから木が腐ったり、シロアリが発生したりすることも少なくありません。



雨漏りがあれば二次被害が発生している可能性があるんだね。



その意味でも、雨漏りを修繕していても、その履歴を伝えるべきなのです。
告知する際には、口頭だけでなく、書面で伝えるようにします。
不動産会社から渡される「告知書」や「物件状況報告書」に記載することもありますが、その他にも「契約書」や
「重要事項説明書」にも記載しておくことが、トラブル回避の鍵です。
告知義務違反で契約不適合責任を問われるリスクがある



もし、告知しなかったらどうなるの?



契約不適合責任を問われる可能性があります。
つまり「聞いていなかった」として、買主から契約解除や損害賠償を請求されるのです。
- 契約の解除請求
- 損害賠償の請求
- 法的トラブルへの発展
- 売主が修繕費を負担
- 裁判になるリスク
たとえば買主が引き渡し後に雨漏りに気づき、調査の結果、「売主が知っていたのに伝えなかった」と判断された場合、損害賠償の対象になります。
費用としては修繕費だけでなく、修繕が完了するまでの仮住まいの費用や慰謝料まで含まれることもあります。
こんな事態に発展してしまうと、心身ともに疲弊してしまうので、売却前から誠実な対応が不可欠です。
ホームインスペクションを実施する



売主が、雨漏りの二次被害に気付けないときはどうすればいいの?



「ホームインスペクション(住宅診断)」を実施すれば、リスクを回避できます!
雨漏りがあった家は、修繕ができていたとしても、雨漏りが原因でカビやシロアリの被害が起きている可能性もあります。
その場合、たとえ、売主が気づいていなくても、売却後に発覚すれば、損害賠償等の責任を取らなければなりません。
また、買主からすると、そのような「見えないリスク」を抱えた物件を買うことには慎重にならざるを得ません。



売主、買主双方の不安を解消してくれるのが、「ホームインスペクション」です。
ホームインスペクションは、専門の住宅診断士が、中立の立場で、家の劣化状況や欠陥をチェックし、その結果を「住宅診断報告書」として書面で報告してくれます。
一戸建ての場合、費用は5~7万円程度かかりますが、購入後のトラブルの発生や、買い控えも防止できるメリットがあるので、十二分に価値があると言えます。



雨漏りに限らず、中古物件を売却する際には、ホームインスペクションを実施すれば、他の物件との差別化も図ることができます!
雨漏りした家の売却方法4選(買取がおススメ)


雨漏りした家の売却方法は4つあります。
できるだけ高く売りたいのか、早く売りたいのか、後でトラブルを避けたいのか、立地条件が良いのか等、状況に応じて選びましょう。
- 修繕してから売却する
- リノベーションして売却する
- 更地にして売却する
- 買取業者に売却する
それぞれ、メリット・デメリットはありますが、その中でもリスクが一番小さい「買取業者への売却」をおススメします。
次からは、それぞれの方法の特徴を解説していきます。
修繕してから売却する
まずは、雨漏りを修繕してから売るという方法があります。
見た目や機能面で買主の不安を減らせるので、売りやすくなります。
メリット | デメリット |
---|---|
買主の不安が減る 見た目の印象が改善される 相場に近い価格で売れる | 修繕費がかかる 売却時期が遅れる 修繕しても売れないことがある |
修繕費用は、修理箇所や規模にもよりますが、5万円~300万円程度が相場です。
雨漏りした家を修繕すれば、買主が購入しやすくなるので、一般的な価格で売却できる可能性が高まります。
その一方で、修繕した費用を必ず回収できるとは限らないので、注意が必要です。
たとえば、修繕に50万円かけても、売れる価格が100万円上がるとは限りませんし、売れ残る可能性もあります。



修繕費が高すぎる場合は、無理に直さず他の方法を検討するのが安全です。
事前にリフォーム会社に相談し、費用と修繕期間の見積もりを取って、市場のニーズや周辺の相場と見比べて、冷静に判断することが大切です。
リノベーションして売却する
リノベーションは、見た目だけでなく機能面も改善することで、家の価値を上げる方法です。
リノベーション物件として販売することで、若い世代からも人気が出やすくなります。
メリット | デメリット |
---|---|
見た目が新築に近づく 物件の価値が上がる 広い世代に訴求できる | 費用が高くなる 工事に時間がかかる 好みが合わないと売れ残る 資金調達が難しい |
リノベーションの例として、古い和室を洋室に変えたり、水まわりを一新したりすることがあります。
雨漏りで傷んだ部分も目立たなくなり、「新築風の家」として売り出せるのがメリットです。
実際に築30年以上の家でも、フルリノベーション後に高値で売れた例は少なくありません。
ただし、費用は数百万円~一千万円程度かかり、修繕より高くなるため、事前の綿密な資金計画と相場チェックが必要です。



リノベーションしても売却できなかったら大損だね。。。



リノベーションするのは、立地条件等から、売れる可能性が高い場合に限定しましょう。
更地にして売却する
老朽化が進んだ家や、修繕が難しい家は、取り壊して土地だけを売る方法もあります。
売主としては、雨漏りや建物の状態を心配せずに売ることができますし、買主にとっても、好きな家を建てられるのが魅力です。
メリット | デメリット |
---|---|
雨漏りの影響を気にしなくてよい 買主の土地活用の幅が広がる 老朽化した家より売れやすい | 解体費用がかかる 固定資産税が上がる(6倍) 更地にしても売れないことがある 再建築不可の土地の場合、家を再建できない |
建物の状態が悪いほど、更地のほうが買い手がつきやすくなります。
たとえば築年数が古く、建物の価値がゼロまたはマイナス評価なら、建物を取り壊してしまったほうが売りやすくなります。
また、解体すれば、雨漏りについての「告知義務」がなくなるので、売却後のトラブルのリスクを減らすことができるのが魅力です。



特に駅近や市街地の土地は、更地にするとすぐに売れる可能性も高まります。
ただ、木造一戸建ての解体には、数十万円から百万円以上かかることもあります。
また、更地にすると、固定資産税の軽減が受けられなくなるため、負担が6倍に増える場合があります。
なお、自治体によっては解体費用の補助制度もあるので、事前に調べておくと安心です。



解体の手続や費用については、こちら(↓)の記事で詳しく解説しています!
買取業者に売却する
手間をかけず、早く売りたい場合は不動産の買取業者に売却するのがおすすめです。
一番のおススメポイントは、今まで紹介した3つと違い、修繕等の費用が発生しないので、回収の心配をしなくてよい点です。
また、早ければ1か月以内に売却できるので、早く問題解決できて、気持ちの面でもスッキリできるのが魅力です。
メリット | デメリット |
---|---|
雨漏りの影響を気にしなくてよい 手間がかからない 短期間で売れる 契約トラブルが起きにくい 買い手探しが不要 | 市場価格より安くなる 近所に訳あり物件の買取業者がいないことがある |
雨漏りやシロアリなどの瑕疵があると、通常の不動産仲介では売却が難しくなります。
その点、買取業者なら修理や掃除をしなくてもすぐに買い取ってくれるので、ストレスが大きく減ります。
実際に「築40年で雨漏りがあった家」が、査定から2週間以内に現金化された例もあります。
売却時には、売主が損害賠償を負わない契約を締結することが多く、売却後のクレームやトラブルもほとんど発生しないため、精神的にも安心です。



手間をかけず、すぐ売りたいなら買取が一番おすすめです!
売却額は、市場価格の5~8割程度に下がりますが、手間や時間がかからない点、トラブルが起こりにくい点、費用回収の心配をしなくていい点等、多くのメリットがあります。
さらに、複数の業者に見積もりを依頼して、最も高く買い取ってくれる会社を選べば、そのデメリットも軽減できます。
次に、買取業者に売却する際の注意点や手続についてご紹介します。
買取業者に売却するときのポイント


買取業者へ売却する場合、業者によって対応や条件が大きく異なるため、選び方や契約の確認がとても重要になります。
業者選びを間違うと、売却後でも解約や費用を求められたりするトラブルに巻き込まれることがあるのです。
買取業者の選び方と注意点
買取業者を選ぶ際は、「雨漏りのある物件の取り扱いに慣れているかどうか」が大きなポイントです。
雨漏りのある建物は、いわゆる「訳あり物件」なので、その扱いに精通している専門業者の中から選びましょう。
業者を選ぶ際のチェックポイントは次の通りです。
買取実績
実際に訳あり物件を取り扱った経験があるか、事例が公開されているかを確認しましょう。
実績が豊富な業者ほど、手続がスムーズで信頼性も高くなります。
査定方法と提示価格の根拠
査定金額が相場より極端に安いまたは高い場合は、その根拠を聞くようにしましょう。
根拠を明確に説明できない場合は、いい加減な対応を取られるおそれがあります。
対応エリアとスピード
地域に密着した業者や、即日対応が可能な業者は、スムーズな取引につながります。
対応スピードが早いかどうかも、過去の実績を聞いたり、公式サイトや口コミからチェックしたりしましょう。
契約内容の確認(特に瑕疵担保責任/契約不適合責任の扱い)
買取業者と契約を結ぶ際は、細かい内容までしっかり確認することが大切です。
とくに費用の負担や、契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)の取り扱いは必ずチェックしましょう。
売主が契約不適合責任を負わない契約を締結できると、トラブルに巻き込まれずに済みます。
不明瞭な費用の請求がないか
買取価格とは別に、「解体費用」「登記サポート費用」などが不明瞭に請求されるケースがあります。
契約前に費用の内訳をはっきりさせ、追加費用が発生する場合は書面で確認を取りましょう。
強引な勧誘への対処
「今すぐ契約しないと損します!」など、強引な営業トークを使ってくる業者には注意が必要です。
不安がある場合は即決せず、いったん持ち帰って家族や専門家に相談しましょう。



契約前に「よく読む・よく聞く・納得する」が鉄則です!
口コミや評判
実際に利用した人の声を確認することで、その業者の信頼度を見極められます。
Googleレビューや不動産系の比較サイトを活用するとよいでしょう。
簡単便利!おススメの一括見積もりサイト





買取業者の選び方は分かったけど、どうやって良い不動産者を探したらいいの?



複数の不動産屋から相見積もりを取ることが重要です。
査定額、契約内容、接客等を比較できるからです。
一括査定を利用すれば、無料かつ短時間で複数社に査定を依頼できます。
おススメのサイトは、次の通りです。
早く行動すれば、それだけ早く売れる可能性が高まります。
後悔のない売却に向けて、第一歩を踏み出しましょう!
一社ずつ個別に見積もりを希望する場合





「一括見積もりだと、複数社とやり取りするから抵抗があるよ・・・。」



そんな方におススメの不動産屋をご紹介します!
訳あり不動産相談所【買取】


訳あり不動産相談所は、北海道から沖縄まで、日本全国の物件の買取に対応しています。
仕業(税理士・弁護士等)とも提携しているので、ワンストップで税金関係や法的な相談にも対応可能です。
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名前や連絡先を入力するだけの簡単な申込フォームから無料査定ができますよ!
ワケガイ【買取】


全国の訳あり物件の買取に対応しています。
売主が契約不適合責任を負わない契約を締結するので、売却後のトラブルの心配がありません。
Googleの口コミの点数が高く、利用者の満足度が高いのが特徴です。
訳あり物件買取ナビ【買取】


訳あり物件買取ナビは、東証上場企業の不動産会社です。
訳あり物件の買取実績が豊富で各種メディアでも多数取り上げられています。
独自の販路を持っているので、他社で断られた物件でも買取できることが多いのが特徴です。
WISH【買取】


WISHはm日本全国の訳あり物件に対応しています。
あらゆる物件を再生するノウハウがあるため、どんな物件でもスピード買取が可能です。
売主が契約不適合責任を負わない契約を締結するので、売却後のトラブルの心配がありません。
ラクウル【買取】


ラクウルは、全国の訳あり物件の買取に対応しています。
経営者、仕業などと様々なパイプがあるので、訳あり物件を積極的に買い取ることが可能です。
新築建売やリフォーム、中古売買、賃貸管理等、幅広く事業を行っているので、高価買取を実現しています。
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beat8社は、囲い込みゼロ宣言をしている仲介会社です。



「買取」ではなく、「仲介」なので、買主を探してくれます!
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早く行動すれば、それだけ早く売れる可能性が高まります。
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まとめ
- 雨漏りがあっても家は売却可能。ただし「正直に告知」することが大前提
- 雨漏りや二次被害(カビ・腐食等)は書面でしっかり告知しないとトラブルの原因に
- ホームインスペクションで安心の取引が可能に。売却価格にも好影響
- 売却方法は「修繕」「リノベ」「更地」「買取」の4種類。中でも買取が最も手軽で安全
- 買取業者選びは「実績・対応・契約内容」をチェック。無料一括見積で比較が◎
雨漏りのある家でも、正しく対応すればトラブルなく売却可能です。
手間なく売りたい方には、買取業者への売却がおすすめ。無料査定から始めてみましょう。
Q&A
- 雨漏りがあった家でも売れるの?
-
はい、売却は可能です。ただし「正直に伝えること」が非常に重要です。雨漏りの事実や修繕履歴、二次被害がある場合は、書面等でしっかりと買主に告知しましょう。隠して売却すると、契約不適合責任を問われ、損害賠償のリスクがあります。
- 雨漏りを修繕済みの場合でも告知は必要?
-
はい、修繕済みであってもトラブル回避のため告知しておくのが無難です。特に、カビや木材の腐食などの二次被害が発生している場合は、必ず買主に伝えるようにしましょう。口頭だけでなく、書面での告知も重要です。
- ホームインスペクションって何?
-
ホームインスペクションとは、住宅診断士が家の劣化状況や欠陥をチェックする住宅診断サービスです。雨漏りやその二次被害の有無も確認でき、買主の安心材料となるため、売却前に実施するのがおすすめです。
- 雨漏りした家を売る方法は?
-
主に以下の4つの方法があります:
①修繕してから売却する
②リノベーションして売却する
③更地にして売却する
④買取業者に売却する(もっとも手間が少なくおすすめ) - 買取業者に売るメリットは?
-
修繕の手間がかからず、短期間で売却できる点が大きなメリットです。売主が契約不適合責任を負わない契約を締結できる場合も多く、売却後のトラブルの心配もありません。ただし、市場価格より安くなる点には注意が必要です。
- 信頼できる買取業者は?
-
「訳あり不動産相談所」「訳あり物件買取ナビ」「ワケガイ」「WISH」「ラクウル」などが全国対応の買取業者です。契約不適合責任を免除してくれるケースもあり、トラブルを避けやすいのが特徴です。
- 一括査定サイトを使うメリットは?
-
一括査定を使えば、複数社の査定を比較でき、高く・安全に売却できる可能性が高まります。おすすめサイトは「ズバッと不動産売却」「すまい4U」「いえカツLIFE」などがあります。